Host 登録

独自ドメイン名を登録すると,Nameserver 登録という設定項目があります

これは,DNS の仕組みでは,DNS は分散構成になっており,名前解決に至る経路を,上位のサーバから下位のサーバへ伝えていくため,登録したドメイン名の管理を行っている DNS の情報を,レジストリが管理する上位の DNS に教える必要があるためです

この登録では,DNSFQDN を届け出ます

例えば,example.com というドメイン名を取った場合,このドメイン名の DNS として,ns1.example.net,ns2.example.net を登録します

これにより,example.com 以下のホスト名を名前解決したいユーザは,ルートサーバ,レジストリのサーバと順にたどり,ns1.example.net か ns2.example.net に到達します

ただし,この仕組みには矛盾が生じる場合があります.example.netDNS が,ns1.example.net だった場合です.この場合,example.net を知るには ns1.example.net に聞く必要があり,ns1.example.net にたどり着くには example.net を知る必要があり,と無限ループに陥ってしまいます

これを防ぐための仕組みが DNS に用意されており,グルーレコードと呼ばれます.上位の DNS が,下位の DNS を伝える際,FQDN だけでなく,その DNSIPアドレスを,ADDITIONAL な情報として回答します

レジストリ側では,このグルーレコードを,Host 登録という形で用意しています

このレジストリが返すグルーレコードと,DNS の返す AUTHORITY 情報が一致しない設定も可能で,これは Lame Delegation と呼ばれ,こうしたホストがあることが現在問題とされています